ブナパパは読書好き、というか活字中毒気味なのですが 一番好きなジャンルは?と問われると 実は商品カタログなのかもしれません。 クルマを買う、となるとクルマのカタログ。 カメラを買う、となるとカメラのカタログ、 TVを買う、となるとまた集めて熟読するんですね。 まあこういうのもオタクの一種でしょうな(^^;)  というわけでいろんなランドセルメーカーのカタログを頂いて読んでみました。 昨今ほとんどのランドセルメーカーのカタログがネット請求で無料で手に入ります。 無料で作っているわけではないカタログを無料で送ってくれるのは自社の宣伝のため。 自社のランドセルの長所は書いてあっても、弱点などはもちろん書いてないわけです。 しかし何社かのカタログを読み比べてみると分かってくることが沢山あります。 例えば?と問われると・・・ 素材にクラリーノだけを使用しているメーカー 天然皮革だけを使用しているメーカー、 どちらも使用しているメーカー。 それぞれのカタログの素材について書いてある部分を読んでみると その素材をランドセルに使用するにあたっての長所・短所がだんだんと見えてくるわけです。 ちなみに素材に関して、ブナパパの結論は ”親の好みと値段の差で決めちゃっていい!” です。 「んじゃ、最初からカタログ読まずとも決めちゃえば同じことじゃん」 と思われるかもしれませんが、 ブナパパにとっては自分で読み比べ、考えた上で自信を持ってこの結論を出した、 ということが大切なんですよね。 今、ランドセル選びをしている人はネットで情報を得るか 大型ショッピングモールなどで見て選ぶことが多いと思いますが そんな人に是非、各メーカーのカタログを読んでみてほしいです。 表紙を見るだけでもセンスが分かるだろうし、 中身をパラパラ眺めているだけでも、何となく 「このメーカーは本気でいいものを作ろうとしてるんだなあ」 とか、分かってくることが多いですよ。 ちなみにブナパパが見た中で良く出来たカタログは・・・ 土屋鞄(→ HP)と 鞄工房山本(→ HP)ですね。
さて生地の話の続きで 残るは牛革とクラリーノFですが 牛革の方が強度があり、乱暴に扱うであろう男の子には特にオススメでしょう。 天然素材は防水性に不安があるという人もいるかと思いますが 現代の防水加工の技術は進んでいるのであまり心配する必要はないかと。 さらにランドセルを買うと防水カバーが付属されてくることが多いのでこれを活用したり、 高学年になってきたら防水スプレーをかけ直すといった工夫で6年間十分使用できると思います。 天然の革なので使用していくうちに良い風合いが出てきて・・・ ということは確かにありますが、多分小学生にそんなことは理解できんでしょう。 ま、親の自己満足にはそれもよいし、親の満足ということも大事なことだと思います。 ただ、少なくともブナパパが小学生の時は防水技術もそこまでじゃなかったし、 もちろん風合いなど理解できなかったので 「なんだかボロくなってきたなあ」 という程度の認識でした。 あとは、そうそう、合皮でなくて本革を使っているという時点で 決して単に安く作ろうとした安易な商品ではないと考えられるという点は心置き下さい。  そして上の写真のランドセルはクラリーノF。 合皮にもいろいろあると思いますがブナパパが調べた限りでは ランドセルにはほとんどクラレのクラリーノ、 それもクラリーノFが使われているようです→ クラレHPブナパパが小学生の頃の合皮のランドセルはテカテカ光ってて それがキレイでうらやましかったような記憶がありますが 現代のクラリーノFは微細なシボ加工のため、新品ではちょっと見、本革と見間違えます。 触ってみると違いがわかるかな。 防水性などは牛革の防水加工のものとほぼ変わりません。 牛革とクラリーノの差を端的に言うと、 何年か使った後の風合いと耐久性で牛革が有利。 そして軽さという面でクラリーノが有利というところでしょう。 ブナパパならどうするか? 同じ造りでクラリーノの方が1万円安かったらクラリーノ。 それ以内の差だったら牛革を選びますね。
普通、ランドセルの素材で使われているのははほぼ3種類。 高い方から (1)コードバン (2)牛革 (3)クラリーノF まあ、中にはクロコダイルとか使う少数派もいるらしいが、そういうのは別にしてね。 まず、コードバン。  馬の尻部分の革。高級靴などにも使われていますね。 コードバンにもピンキリあって、 その最上級のものはエルメスの靴も作っている ロンドンのジョン・ロブに集まると言われていますが、 まあ、最上級でなくても、手入れ良ければ10年、20年と使えます。 ブナ家は子供たちを20年も小学校に通わせる気はないので(^^;) 今回は候補から外しました。 普通子供を小学校に通わせるのは6年です。 その後で中古品として売る、とか、6歳違いの弟に譲る予定とかは聞いたことがありません。 ランドセルにコードバンはオーバークオリティかな。 んでも良い物を子供に与えたい、値段は問わない、という親には 別にブナパパが反対するほどのことはありません。 ただし、しめじはともかく、はりたけはランドセルを粗雑に扱うことが予想されるので 丈夫な方がいいかもしれませんね。
ランドセル選びでブナパパが一番大事だと思うこと、それは・・・ 日本の職人が一つ一つ、心を込めて作っている、ということ。  海外製の大量生産品とは違い、細かい所に配慮が行き届きますし 実際の使用状況をリサーチして 「過去、こんなところに不具合が多いのでこう補強しよう」 とかそんな工夫が織り込まれているはずです。 そして製品に不具合や、また使いずらい部分が出ればそれは職人の恥。 原因を徹底的に洗い出し、対策をかけるはずです。 そんな日本の職人が何十年も積み重ねてきた技の上に現代のランドセルがあります。 バブルの頃、スキー板を東南アジアの国で生産していたメーカーがあったのですが スキーをしたことがない人々が心をこめてスキー板を生産できるとは思えませんでした。 それと同じ、ランドセル文化のない国で作られたランドセルを しめじやはりたけに背負わせて小学校に行かせる気にはなりません。 日本の職人が、その日本の将来を背負って立つ子供達のために丹精込めて作るランドセル。 その心意気をブナパパは信じています。
ブナパパが小学生の時、背負っていたランドセルは4年生で使用不能となり それ以後、手提げカバンで通学していました。 まあ、4年生からランドセル買い替える人もいないわな。 その時小学生ながらブナパパが思ったこと。 ”手提げカバンで十分なのに日本中の誰もかれもが小1でランドセルを買ってる。 こりゃ単なる習慣的なもので、世界中でランドセル使ってるのは日本人だけ。 合理性のないものはそのうち廃れるよ。”  ところがそれから30ン年、廃れるどころか、 ランドセルの強度もあがったのか6年生までランドセルを使ってる子が多いようで 通学風景を見てもランドセル以外を使用してる子は皆無な様子です。 おそらく、ランドセルというものが日本の小学生生活の日常に合っていた、 また小学校もランドセルを背負ってくるという前提で教科書やプリントなど配布しているし、 カバンを入れる棚もランドセルサイズに合わせてある、 など日本国内なりの合理的理由があったのでしょう。 また、国内のランドセルメーカーのさらに良い物を作る努力や、 日本のランドセル文化を守ろうという意気込みも重要だったと思います。 いずれにせよ、しめじが来春、はりたけは翌年にはランドセル背負って小学生。 というわけで我が家のランドセル購入について考えざるを得ない状況になってきましたよ。
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